今年のやりたいことリストのうちの一つ、「認知症サポーターになる!」。
私が働いているのは介護の分野ではないのですが、普段の生活の中で高齢者の方と関わる機会が多くあります。そこで「福祉の知識を増やたい」「認知症への理解を深めたい」という思いから、認知症サポーター養成講座を受講しました。
今回はその感想を書いていきたいと思います。
認知症サポーター養成講座とは
認知症サポーターキャラバン(https://www.caravanmate.com/)が実施している、認知症を正しく理解する「認知症サポーター」を養成するための講座です。
「認知症サポーターキャラバン」とは、厚生労働省による「認知症を知り地域をつくるキャンペーン」の一環として始められた事業です。
講座費用は無料で、所要時間は約90分。講座を修了することで、認知症サポーターになることができます。
その内容は、認知症の脳のはたらきや症状、治療・予防、そして認知症の方と接するときの心構えなどを学びます。
講座を受けると、認知症サポーターに認定され、その証としてオレンジリングが交付されます。
印象に残ったお話・内容
特に印象に残った内容は次のようなことです。
・認知症は「○○したからなる」「○○したらならない」というものではない。
・認知症の症状は大きく2種類に分けられる。1つ目は脳の細胞が壊れて直接起こる「中核症状」。2つ目は性格や環境、人間関係などの要因によって精神症状や行動に支障が起きる「行動・心理症状(BPSD)」。
・記憶障害などの「中核症状」は脳の障害のせいで治りにくい。しかし徘徊や暴言などの「行動・心理症状(BPSD)」は、適切なサポートにより治る可能性がある。
・女性に多いのはアルツハイマー病(平均寿命が長いから)。男性に多いのが、レビー小体型認知症。
・適切な服薬で症状の進行を遅らせることができるので、服薬はとても重要。
・認知症の人は「困った人」ではなく、「困っている人」。
・認知症の方への接し方として適切なのは、正しいこと(正論)を伝えるのではなく、本人の感情を受け止めることが大事。
などなど。まだまだ書ききれないほど、学ぶことがたくさんありました。
講座を受けた感想
認知症とはそもそも何なのか、症状としてどのようなものがあるのか、認知症の人たちが分からないことがどんなことなのか。それらをしっかりと知ることができて、さらに認知症への関心が高まりました。
この講座をきっかけに、認知症とは?認知症サポーターとは?と詳しく知りたくなったので、改めてテキストなどで勉強したいと思います。その内容は、また別の機会に記事にするかもしれません。
おわりに
介護福祉士の資格を持つある方が言いました。
「講座を受けて認知症サポーターになるだけでは意味がない。実践が大事。」と。
本当にその通りだと思います。私も名ばかりにならず、勉強しただけで終わりにしたくありません。幸い、認知症の方と触れ合える場があるので、認知症の方、そしてそれに関わる方を通して、より理解を深めていきたいと思います。